生きててくれるだけで嬉しいよ、じいちゃん。
怒涛の二学期が終わりましたとさ。
そして私は今、病院にいます。
おじいちゃんが、一ヶ月以上入院しています。
そんな、大好きな、大好きな、おじいちゃんの隣でパソコンをカタカタ打っています。
「テレビが見たい」とか
「足が痛い」とか言ってるおじいちゃんの隣で。
普通の風景かもしれないけど、涙が出るほど嬉しい。
ひと月前に危篤状態ということでICUに入って、「もう最期だ」ということで親戚中が集められて、正直最悪な一ヶ月でした。
「最後の時間を、一緒に大切に過ごしてください」っていうような感じで、もう回復しないんだな、と悟ってた。
でも、今日部活が終わって三日ぶりくらいに病院へ行ったら、おじいちゃんから第一声。
「久しぶりだな」
もちろん聞き取りやすい声ではなかったけど、確実にそう言った。もうほんとこれだけで十分。
ほんと大好き。ほんとありがとうじいちゃん。生きててくれて、ありがとう。
私の名前をつけてくれたのも、就職祝いだと言って新車をプレゼントしてくれたのも、同じ土地に住めるようにって家一軒建てられる貯金残しとくからな、って言ってくれたのも、いつも体の心配をしてくれたのも、「頑張るなよ」と言ってくれたのも、じいちゃん。
私も、じいちゃんも、確実に両思いで、本当にお互いがお互いを大好き。
でも、私は時々反抗もしたし、仕事が忙しくて一度も一緒に夕飯が食べられない週もあった。
ちゃんと感謝の気持ちも伝えられず、お別れになってしまうのかと怖かったから、こうやってできるだけ通って近くにいて、たくさんおしゃべりができる毎日が幸せだと思う。
回復してくれて本当に嬉しい。本当に良かった。
いつかは、またもっともっと色々喋れるようになって、「扉ぴったり閉めておけ!」なんて怒られたいな〜と思うのでした。
大切な人を大切にすることって、簡単じゃないよね。
今回、本当にじいちゃんを失ってしまうのかと怖かったけど、自分の普段の行いを見直すいいきっかけになった。ありがとうじいちゃん。
長生きしようね。
あとちょっと頑張って、ここを出ようね。