女子が砂漠で野宿をした話(インド:ジャイサルメール)
こんにちは。野宿系女子のつまさきです。
去年、「海外渡航届」という学校に提出する書類に「宿泊先 野宿」と書いて教頭先生に呼び出され、こっぴどく怒られました。
さて、私は寝るのが大好きです。「いや、私の方が!」「俺の方が居眠りのプロだ!」という人、一番を求めて争うのはやめましょう。もうアラサーなので、喧嘩はしたくありません。
寝ることに関しては、絶対に私が一番です。
転職先を選ぶ際に、「パワーナップを取り入れているかどうか」を最も重視しました。
今まで寝てきた場所は数知れず…
その中でも、精神的に一番贅沢だった「砂漠での野宿」について今回はお話したいと思います。
目次
ゴールデンシティと呼ばれるジャイサルメール
「インドって砂漠あるの?」
あります。
▼このへん インドの中でもかなり西
この街が、私はインドの中で一番好きです。あ、「ジャイサルメールで働く」を、死ぬまでにしたいことに加えなくては。
ジャイサルメールまでのトレインチケットが取れず、「17時間直立か…」と絶望に暮れて超満員(屋根にまで人がたくさん乗ってる)の列車に乗ったところ、インド人のおっちゃんが「一緒に寝るか?」と誘ってくれ、寝台列車の狭いベッドに二人、一枚の毛布を共有しながら寝た思い出があります。
(ドアから身を乗り出して、落ちそうになりながら撮影した命がけの一枚)
ジャイサルメール、到着前から期待以上でした。
ジャイサルメールに到着
ここ、ジャイサルメールは、城壁都市で、本当に綺麗。写真が好きな人とか、絶対鼻血出る。
路地をぐるぐる迷いながら歩くのが楽しい。
人生も同じだよなぁとか考えさせられる。遠回りして、ぐるぐる無駄を楽しんで、生きてるってそういうことだよなぁ…って何言ってんだ私。
砂漠の村 クーリー
ジャイサルメールからクーリーへは、ミニバスで1時間半程度。
このバスがなかなか見つからなかった。そりゃそうだよ、調べてないもん。
でも、なんだかんだ大丈夫です。誰かが知ってるから。
海外に行くといつも思うことは、細かいことまで前もって調べる必要なんかないということ。絶対に誰かが知ってて、絶対になんとかなる。それを自分だけで解決しようとしてしまうと、コミュニケーションの機会を失うし、出会いも増えないし、もったいない。
というわけで、徒歩20分くらいのバス停まで2時間くらいかけて到着し、無事にバスに乗り込みました。
バスの中では、インド人のおっちゃんがなかなかいい感じにしつこく話しかけてきました。
暑いし、なんか肌と肌がくっついてベタつくし、ていうかこのバス何人乗り?定員の2倍くらい乗ってない?ちょっとイライラし始める。(お得意)
それでもさすがはインド人。彼はこの状況に慣れていて、臆することなく話しかけてくる。
私、苦笑い。
ちょっと体調も悪くなってきて、ほとんどの質問に「イエス…」で答える。
おっちゃん「君、イエスしか言えないんだな!日本人は英語わからないんだな!ガハハ」
つまさき「」
とにかく暇
キャメルサファリは、ラクダに乗っている間はとにかく暇。
ただ、ただ、砂漠が広がるのみ。
(あまりにも砂漠しかなくて、こんなんしか残ってない)
ラクダが時々水を飲んだり、ジープに出会ったり、その程度のイベントしか起こらない。
でも、ラクダの背中から見る夕日が綺麗で、ちょっと泣いた。
日が落ちると、ラクダ使いのおっちゃんが作ってくれたカレーを食べた。絶品だった。
(左上に写ってるのは、ラクダ使いの子供)
食べログに投稿しなかったことを深く後悔している。
そこらへんのヤギを捕まえて乳を搾って、チャイを作ってくれた。
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(ほほう、日本でもヤギミルク飲めるのな。スパイス入れてチャイ作ろ。 )
食後は自分の国の歌を歌ったり、お互いに自分の国のことについて教えあったりした。
人生で初めての砂漠の夜
ラクダ使いのおっちゃんが、薄い毛布を一枚、砂漠の上に敷いた。
その上に、毛布が一枚。
昼間はものすごく熱い砂漠だけど、夜は冷えた。
薄い布団の上に寝転がると、360度満点の星!天然プラネタリウムがそこにはあって、もう何と説明したらいいのか…とにかくここを、全人類のみんな、死ぬまでに一度は訪れてほしい。
写真の技術が無さすぎて、この程度しか撮れなかったんだけど、こんなもんじゃなかった。
メンタリストDaiGoさんとこんな砂漠で2人っきりにされたら、あまりのロマンチックさに耐えられず、その場で結婚式挙げる自信ある。
砂漠の上では眠れないという人もいるみたいだけど、私はラクダに踏まれても気づかないんじゃないかというくらいぐっすり寝た。
きっともう一生ここへは来られない
ラクダが目的地に着いて、さあゴールだと言う時、私はラクダ使いにこう伝えた。
「もうきっと一生ここへは来られないだろうから、綺麗な景色が見られて最高な思い出ができてよかった。ありがとう。」
なんで「もう一生来られない」なんて決めつけたんだろう。
あの時は、定年まで教員を続ける気満々で、大好きな海外旅行も、海外に住むと言う夢も、諦めようと思ってた。なんてつまらない人間だったんだろう。
必ず10年以内に、またここを訪れようと思う。