全英語教師に告ぐ、ノートをまとめる癖をつけさせるな
こんにちは。試験前で部活が休みのため、ショッピングをエンジョイしています。つまさきです。
私はクラスで、「ノートをまとめるな」と話しています。
それなのに、綺麗にノートをまとめてくる生徒がいる。「勉強した気」になっている。
これは、学校の授業で「ノートをまとめること」を推奨しているからじゃないかと思うんですよね。
「授業はノートをまとめるものでしょ?」という勘違いが、「勉強ってノートをまとめることでしょ?」という大きな勘違いを生む。
だから、教師は生徒に「ノートをまとめない習慣」を作らせるべきだと思う。
綺麗な「まとめ」はお金で買える
そもそも、理科や社会において言えば、教科書以上にまとまっているものはないんじゃないかと思う。それなのに、わざわざ時間をかけて自分でまとめる意味がわからない。
英語に関しても、文法のまとめであれば副教材のワークで十分。わざわざ文法用語をまとめさせる必要はない。自分で作ったノートよりも、印刷されているものの方が綺麗。
ノートは覚えるためのもの
ノートは、永久に残しておくべきものではなくて、記憶を定着させるために使うもの。
だから、極端に言えば殴り書きだっていい。
私が毎日使っているノートも、覚えるために使っているものなので、絵や図やマインドマップで溢れていて、きっと他の人が見ても訳がわからないと思う。
綺麗にまとまっている必要もないし、板書をそのまま写すなんて無意味なのに、綺麗にまとまったノートを教師が評価するのはおかしいと思う。
英語は実技教科
「英語は国数英理社5教科に含まれてはいるけど、実技教科だ」というのはよく言われる話。
なのに、教科書とノートで授業をして、「5教科」として認識させるような授業をする教師がいる。
英語は、「「「使わないと身に付かない」」」んだから、ノートを取らせる時間よりも、喋らせたり、読ませたり、そういう時間を大切にすべき。
時間は無限じゃないんだから、授業内で行うべきことをちゃんと吟味した方がいいと思う。
書く練習は当然、必要。
「ノートをまとめる時に、英語を書くからアルファベットの基礎ができるんだよ」と言う人もいるでしょう。
だったら、教科書の重要文などを暗記させて、書き写して、練習させればいい。
なんでわざわざ英語の時間に、日本語で文法用語をまとめるのか、わからないということです。
書く練習は必要。それは当たり前のこと。ノートまとめは書く練習にはならないよ。
持ち物は少ない方がいい
教科の授業に必要な持ち物は少ない方がいいに決まっている。
ただでさえ毎日色々な教科があって重い。管理ができない。忘れ物をする生徒がいる。
少ない持ち物で、でもちゃんと全てをフル活用するのが一番。
私は一年目、教科書、ワーク、ファイル、まとめ用ノート、練習用ノートの5点セットを毎日用意させていたし、それが普通だと思ってた。
まとめ用ノートを無くして4点セットに減ったけど、それでも多いと思う。いかに荷物を減らしてやれるか、悩みどころ。
人は経験を正解だと思い込む
私が中学校で受けた英語教育は、まとめ用ノートに文法をまとめたり、英文訳読(文法構造を書き込みながら、一文一文日本語に訳す。)をしたり、いわゆる旧式のものだった。
必ずしも英文訳読が悪いとは思わないし、教科書の内容によってはそれも必要だと思うけど、それがスタンダードになってはいけないと思う。
文法に関してはまとめる必要は一切ない。ワークや教科書にたくさんメモさせればいい。
とにかく、生徒に「ノートをまとめるって楽しい」と思わせちゃいけない。