「持たざる者」として一生学び続けていこうと思う
賢い人は羨ましい、とずっと思っていた。いや、今も思っている。
賢さが300万円くらいで買えるならば、私はそれに惜しみなくお金を注ぎ込むと
思う。
私の何十倍も賢い人と話す中で、自分の脳みそのツルツルっぷりに嫌気がさすことがある。
例えば、きっと同じ本を読んでも、私と賢い人とでは吸収力が違う。
1冊の本から私が1を学ぶうちに、彼らは10も20も学べるんだろう。
賢さがプレインストールされている人は本当に羨ましい。
才能なんて不公平だ、と思う。
誰しもが何か突出したものを持っているなんて、嘘だ。
持っている人は持っているし、持たざるものは何も持たない。
だから私は、一生をかけて本を読む。
持たざるもの代表として、50年後、60年後、「積み重ねは長い時間をかければ才能に勝てるんだ」ということを証明するために。
まだ20年と少ししか生きたことがないので、この世界の仕組みはわからない。
だけど、才能が支配する世の中なんて納得できないから、本を読み続ける。学び続ける。
「あんたは頭が悪いから」だなんて自分で自分を見捨てることはしない。
そして、本を読み続けたことで見られた成長がある。
大学生の頃は、暗い世界ばかりが目に入って、社会批判ばかりしていた。今もそういうところあるけど。
でも、今は「行動次第で世界は明るい」ことがわかった。歴史がそう証明している。
「持たざる者」として、馬鹿のままこの一生を終えたくないと思う。
本を読む者と読まない者では見える世界が違う、なんて馬鹿みたいなことを私は死ぬまで信じ続けていくんだと思う。