つまさき47度

親は偉大だ。信じることの強さを知っているから。

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親は偉大すぎる。

 

毎晩、夕飯を用意してくれている。

 

遅くなると、デザートが冷蔵庫に入っている

 

太るじゃないか。いや、嬉しい。

 

疲れて帰ってきているのをわかってくれている。甘いデザートが沁みて、時々涙が出そうになる。

 

昔から私はわがままだった。

 

一人っ子で、甘やかして育てられたと言えば確かにそうなんだろうと思う。

 

欲しいものは何だって手に入った。親の愛情だって同じ。愛情が足りないなんて思ったことは一度もない。いつも愛されていると自覚してた。

 

小さい頃から、親は私を周りに自慢した。それでも、何かをやれと命令することはなかったから、プレッシャーを感じたことはない。「勉強しろ」というセリフも、覚えている限りでは言われたことがない。

 

ずっと家にいたいと思っていた。一人暮らしはしたくなかった。自分をここまで育ててくれた親に、無条件に愛してくれる親に、いつまでもいつまでも甘えていたかった。

 

だけど私は、とうとう日本を出ることを決意した。

 

いつも私の決意は自己完結で、他人に相談したりしない。相談しても、最初から答えが決まっていることばかり。家族にも、相談しなかった。

 

「私、海外で働くから」

 

それから、テレビに海外就職に関する番組が映っていると、情報をくれるようになった。私の働く国についても、調べてくれた。

 

「本当は娘に日本にいて欲しい」というメッセージは痛いほど伝わってきていたけど、それでも海外に出ることを応援してくれているのが嬉しかった。

 

今までのように、「お前のやりたいことをやれ」というスタンス。こんな親の元に生まれたことを誇りに思う。

 

高校も大学も私立に行かせてくれて、せっかく公務員になって安定したと思った娘が「退職して海外へ行く」だなんて、とんでもないと思ったに違いない。でも、私の未来に決して口出ししなかった。

 

ありがたいったらありゃしない。

 

うちには、昔から門限はなかった。

 

中学の時にピアスの穴を開けたけど、怒られることもなかった。

 

高校をサボったのに怒られることもなかったし、内緒でバイクの免許を取ってバイクに乗っても怒られなかった。あれほどバイクは駄目だと言われたのに。

 

「どうでもいい」だなんて思われていないことはわかる。どうでもいい存在であれば、毎日遅くまで私の帰りを待って一目顔を見てから寝室に行ったり、海外旅行からの帰りは空港へ迎えに来てくれたり、面白そうな本を買って来てくれたり、そんなことをしてくれるはずはないから。

 

私は、親にものすごく信用してもらっていた。

 

この教育の大切さを、今ではひしひしと感じている。

 

叱るよりも、信じることが一番大切なんだ。

 

私は親をとても尊敬している。

 

私も、生徒を一番に信じることのできる教師でいたい。