つまさき47度

10年後が見えてしまう人生なんてつまらないから、公務員を辞めて後悔はひとつもない。

 

 

毎日、ご飯が美味しい。

 

毎日家に帰るとジムはあるわ、サウナはあるわ、プールはあるわ、豪華で嬉しい。

 

部屋に入ると何もないのに、あるものは大好きなものばかりで嬉しい。

 

毎日、楽しい同居人に囲まれて楽しい。

 

職場が愛おしい。

 

適度に遊んで、適度に頑張る。

 

毎日、明日が来るのが楽しみだ。

 

人を羨ましいと思う気持ちが無くなった。

 

日本で教員をしていた時、何もかもが羨ましかった。

 

バランスを取って海外旅行する友人、

教科指導の上手な同僚、

バスケの指導力のある顧問、

働かず遊んでばかりの人、

なんだかんだで羨ましかった。

 

講師という肩書きすら、本当は羨ましくて仕方なかった。

 

贅沢な悩みかもしれないけど、私は教諭であることが1年で嫌になっていた。

 

合格した時は、本当に嬉しかったし、発表を見た時、足がガクガク震えた。

 

現役合格した事実、家族を安心させられたこと、たぶんそんなことが嬉しかったんだと思う。

 

でも、1年も経てば、教諭の立場は自分を縛る鎖のように感じられていた。本当に文字通り鎖だった。

 

逃げたかったけど、世間体とか、申し訳ない気持ちとか、いろいろなものが邪魔をした。

 

そんなものを捨てた今、幸せになれた。たくさん失った分、多くを手に入れられた。

 

自分は間違っていなかった。

 

行動することに間違いなんか無くて、行動すれば失敗しても必ず進歩するんだと実感した。

 

そして、今まで「死にたい」なんて思ったことはないけれど、「何のために生きてるんだっけ?」と思ったことは何度もある。

 

でも、公務員を退職して、来年が、10年後が、楽しみになった。

 

10年後が予測できてしまうような人生は送りたくない。わからないから面白い。

 

「こんな生活があと40年近く続くのか...」と思っていた頃は辛かった気がする。

 

やりたいことはたくさんあって、どれを達成できるのか、次は何をするのか、新たに何がしたくなるのか、自分のことなのにわからないことだらけで、それが楽しい。

 

20代前半で、自分で敷いてしまったレールを死ぬまで歩き続けるなんて私には無理だ。2年ごと、3年ごとにレールの向きを変えながら、少しずつ進んでいく。これがいい。

 

DaiGoさんがこんなことを言っていた。

 

「判断力を高めると、自己選択ができるようになる。自己選択が増えると、幸福度が上がる。」

 

その通りで、自分の人生を自分で選んでいる意識があるからこそ、私は本当に幸せだ。

 

一生、保証のない生き方をしていきたいと思った。