つまさきはサプライズを企画するのが大好きだった
タイトルの通り、私はサプライズが好きだった。いや、好きだ。
相手の喜ぶ顔を想像しながら企画するのは楽しいし、常に相手の期待の一歩上をいきたいと思ってる。
もはや全て思い出すことはできないけど、彼氏の誕生日には何段階かのサプライズを用意していたし、好きな人に何とか振り向いてもらいたくてサプライズで気を引いたりもしてた気がする。
友達の誕生日に、自分がリーダーとなって計画するサプライズも好きだ。
涙なんて流されてしまったら、こちらまで幸せになる。
サプライズの種類も様々で、ビデオレター作成やら、ホテルを予約してデコレーションや宝探し(プレゼント探し)の準備をしておくやら、帰ってくる前におうちでご馳走作って待ってるやら、キャンドルサービスやら、そしてよくあるレストランでのケーキサプライズやら様々。
ほんとに色々やってきた気がする。
だけど、最近はちゃんと「サプライズって押し付けだよね」と思えるようになってきた。アラサー。
私の周りの人間は、良い人ばかりなので、ちゃんと私のサプライズに対して喜びと驚きの表情を見せてくれた。
だけど、もし喜ばれなかったら?スルーされたら?
きっと、「これだけやったのに、なぜ?」という気持ちになる。
こちらが勝手にしたことで、相手にリアクションを求める。傲慢だよね。
受け手のことを考えることが思いやりだとしたら、サプライズって思いやりではないよなあ。自己満足。
それでも多分私はサプライズをやめられないんだろうけど。それが自己満足だと理解した上で準備するのと、相手のためだと思って押し付けのサプライズをするのとでは、違うと思うから。