氷河は時の流れと共に消えゆく。
「ベルニナ鉄道途中下車の旅〜鈍行に乗ってどこまでも〜」を叶えるためにイタリアのティラーノへ。
ティラーノは小さな町で、例えるなら草津とかの温泉地って感じ!
蕎麦粉のパスタが有名だそうで、注文してみたけど、トリュフのリゾットの方がだいぶ美味しかった。
そして、このお店でナプキン燃やしてしまうという軽い火事を起こしてしまった。ほんとにすみませんでした。
ティラーノに未練を残さず、朝イチのベルニナ鉄道に乗ってスイスへ!!
窓口が6時に開くはずが、結局7時くらいまで開かなかった。
オスピツィオベルニナというところから、アルプグリュムまで歩いて素晴らしい景色を見よう!という計画だったんだけど、昨晩雪が降ったから無理だよ、と言われた。
そこで引き下がっては私たちらしくない。
どこかで雪を見ながらハイキングできない?と聞くと、氷河が見られるところがあるという!!!!
素直に決定。
だんだん、車窓から見える景色が
白くなっていくーーー!!!!!
この辺りがオスピツィオベルニナだと気付き、2人でゾッとする。こんなところ歩けない。
さて、氷河の見えるスポットのある駅に到着。
ここから50分くらい歩けば見えるらしい。
雪が40〜50cmくらい積もっていて、かなり歩きにくい。
1時間歩いても氷河に出会えない。
結局、たぶん氷河があったのであろう場所で引き返してきました。あの判断が正解。
もう氷河は消えてしまったようだ。
時の流れと共に。
普通に辛いハイキングだった。
私がすごく感じたのは、見たいと思ったものはすぐにでも見に行くべきだということ。
今回は別に氷河目当てで来てないし、ショックといえば1時間歩いたのに何もなかったことくらいだけど、
例えば今とても見たいものがある場合、それがこれからもずっと見られるとは限らないんだよなあ、って。
当たり前だけど、自分が今見てるシンガポールも10年後はきっと違う姿をしているんだろうし。
定年したらいくらでも、とか、違うよね、と思う。
見たいものは今見ないと。そう感じさせてくれたから、氷河は見えなかったけど許す。