185 white chairs クライストチャーチ
雨模様だったけど、どうしても見なければならないものがあったのでお散歩。
本当は目覚ましを5時にかけたんだけど、起きたのは8時すぎ。のんびりできる時はのんびりしよう。
あっちには、2011年の地震で倒壊した教会がある。
昨日見てきたので今日は通りすがるだけ。
こちらは、紙でできた教会。
壊れてしまった教会の代わりとして建てられたもの。
日本人のデザイナーが設計した。
日曜朝だったので、聖歌隊が練習をしていた。
ラッキーにも、私しかいなかったので、歌声独り占め。
天井こんな感じ。
この教会の近辺は、更地になっているところが多い。
私が来たかったのは、ここ。
周りには何もないんだけど、そんなところに並ぶ白い椅子たち。
185 white chairs
185脚の白い椅子。
地震で亡くなった人たちの人数分の椅子。
多くの日本人も亡くなった。
同じ椅子は一つもない。同じ命は一つもない、ということを表している。
ビル内には、語学学校が入っていて、多くの日本人もここで学んでいた。
私と同じくらいの歳の人たちもたくさん。
助かったけれど仲間を失った人、
命は助かったけれど足を失くした人。
その数日後に、日本でも東日本大震災が起こった。
日本の地震のインパクトが強くて、忘れてしまっている人も多いけど、こんなに離れた国でも多くの日本人が苦しんだことは時々思い出しても良いよね、と思った。
どんなに怖かったか、想像してしまったけど、きっと私の想像できるレベルの話ではないんだろう。
もう7年前なのに、復興しきっていない街を見ると、ああ本当にここでたくさんの人の命が亡くなったんだなあ、と思い知らされる。