つまさき47度

謝って済むならばいくらでも謝ることにしたよ。

最近、上司と上手くいっていなかった。

 

自分が悪かったわけではない。今考えても、どう考えても向こうが悪い。

 

ずっとモヤモヤしていた。

 

他のことも含めて、上司のことが大嫌いになった。

 

今までは、許せていた部分が許せなくなった。

 

顔も見たくなかったし、指示も正直聞きたくなかった。

 

それが態度に出ていたのだろう、書類の受け取り方についてその上司から注意を受けた。

 

「私はあなたの上司でしょう?上司を何だと思ってる?」

 

私が悪いのはわかっていたけれど、体が彼女を拒絶していて、あからさまにそれは顔に出ていたと思う。

 

謝るのは、すごく嫌だった。

元はといえば私が悪いんじゃない。

先に謝ってくれれば、こちらも謝ってもいいと思っていた。

 

私はかなり気が強い。

 

理解できないことに関して、形だけ謝ることのできるタイプではない。根がクソワガママ女だ。

 

 学生時代から、教員など目上の人とトラブルがあることが多かった。

それでも、自分が本当に悪いと思えない限り、謝ることのできないタイプだった。

 

ここ、シンガポールへ来て、私は変わった。

 

自分が悪いと思えないことに関しても、全力で謝罪した。

 

ムカムカ、イライラしているのが嫌で、短い人生すり減らすくらいだったら全て謝って

「私の方が一枚上手だ」と思える状況を作ろうと思った。

 

それは本来の私とは異なる戦法だった。

 

でも、作戦実行後、自分の中でものすごくスッキリした。

 

これで良かった。

 

悔しさも何もない。最初から最後まで、正しかったのは自分だと、自分を認めることができた。

 

できるだけ、大切な人を、大切なものを、ちゃんと大事にしたい。

大切でない人に、時間を奪われたくない。

 

プライドを捨てても、幸せに生きることのできる道を探していこうと思った。