ホロコーストの現場を見る。アウシュビッツ。
大学生の頃、教授が「アウシュビッツは行った方がいい」と講義で言っていたのを聞いてから、どうしても来てみたかった。
沖縄のひめゆりの塔とか、高校の修学旅行で行ったけど、「辛いけど見なきゃ」みたいな気持ちをすごく感じたのを覚えている。
目を逸らしちゃいけない現実って、たくさんある。
向き合うことは大切。
チェコのプラハから夜行バスでポーランドへ向かい、クラクフという街に着いて、
その足でアウシュビッツへ向かった。
荷物少なくて良かった。普段使いのリュックひとつで私はヨーロッパへ来た。
アウシュビッツへは、基本的にはツアーでないと参加できない。(個人参加できる時間もあるっちゃある)
日本語ツアーでも英語ツアーでもどっちでも良かったんだけど、今回は英語ツアー。
次、行くなら日本語ツアー。2度目もあっていいと思う。一度で、学び切れる場所じゃない。
入り口の「働けば自由になる」の文字。
写真で見たこともあるし、せめてもの抵抗として囚人がBの文字を逆向きに設置したことも知ってた。
でも、本物を目の前にするのはやっぱり違う。何が違うかわからないけど、やっぱり感じるものが違う。
靴。
他にも、衣類とか、髪をとかすクシとか、色々。
ガイドの方が涙声で言った「これらには、多くの人の人生や希望が詰まってた」って言葉に何とも言えない気持ちになった。
第2の収容所へはバスで。
ちょうど「March of living」の前日だった。
「死の行進」ではなくて「生の行進」。
バルト三国をこの間訪れて、この流れでポーランド来て正解だった。
ちなみに、アウシュビッツへ来た時、私はポーランドのお金を全く持っておらず、喉が渇いても水が飲めず、アイスクリームも食べられなかった。
クレジットカードでだいたい済むだろう、という考えは甘い。アウシュビッツの売店ではクレジットカードは使えない。