映画『パラサイト』を観てきた。
シンガポールの映画好きが集まる映画館、the projectorにやってきました。
先週もここで映画観たんだけど、あんまり面白くなかったので今日はリベンジ。
カンヌ映画祭で受賞した『パラサイト』がまだ上映していたので、ちょっくら観て来ました。
(たぶんシンガポールの普通の映画館ではもう上映終わってる)
日本では1月公開とのこと。
普段あんまり韓国映画観ないんだけど、面白いなら観る!!ということで。
今年一番の映画は個人的にジョーカーだと思ってて、それを超えて欲しいという思いで観てきました。
感想は、一言で言うと、凄い。受賞に納得。
韓国の文化なんかも知れるし、
やっぱり貧困放っておくと悲劇が起きるよね、っていうジョーカーの時と同じことを感じた。
半地下の家って、韓国に結構あって、ストーリーで出てきたように貧困家庭が多く住んでいるらしい。
半地下に家建てるなんて、洪水が起きたら映画のシーンのようになるに決まってるのに何でなんだろう。
天気の子に出てきた家も半地下だったな...
生活が苦しいほど貧困に陥ると、たぶん人間って何だってする。
だからやっぱり、国は犯罪を無くしたいのであれば社会福祉に力を入れるべき。
一番印象に残ったのは、パラサイト家族の父が、雇い主パパを刺したシーン。
恨みはなく、今までパラサイトさせてもらっていた相手のはずだったのに、
そして、雇い主パパの「こいつ臭い!」のジェスチャーは、自分に向けられたものではなかったのに、
貧しい側の人間としてのアイデンティティが湧き上がってくる。
恨むべきはそこではないのに、やっぱり貧しい人は裕福な人を恨んでしまうし、不細工はイケメンを恨むよね、と思った。(後半のは違うか)
余裕のない人間ほど怖いものってない...
映画の中でも「裕福だから優しいのよ!あたしだってこんなに裕福ならもっと...」みたいなシーンがあったな。
だってそりゃそうだよね、ズルしなきゃ生きていけないもん。ズルするよね。
最近つまさきは、お金に執着が全くない。
安売りで買おうとか思わないし、値段で吟味しようとかも思わない。
それは紛れもなく、生きていく十分なお金があるからなんだよね。(決してつまさきはお金持ちと言えるほどお金があるわけじゃないけど)
お金ない時とかは、「少しでも安く...」みたいな気持ちあったもんなあ。
ホームパーティーする時とか、差し入れの値段計算して「あー高いなー」とか思ったり。
今は楽しければいくらでも持って行くけど。
やっぱりお金がないって大変。
これは国が動くべきところ。絶対に。
つまさきはこういう映画がとりわけ好きだな〜。社会風刺的な映画。
ジョーカーは超えなかったけど、ほんとに「凄い」としか言いようのない映画でしたとさ。